【第2弾】業界特化!製造業のための持続化補助金攻略法
目次
はじめに
変化の激しい現代において、中小企業にとって持続的な成長を実現することは大きな課題です。販路開拓は売上拡大に不可欠な取り組みですが、限られた予算やリソースの中で効果的な方法を実行するのは容易ではありません。
そこで本記事では、小規模事業者持続化補助金(以下、「持続化補助金」)を活用して販路開拓に成功した9の実例を分析し、マーケティングの視点から成功の秘訣と補助金の戦略的な活用方法を徹底解説します。
持続化補助金とは?
概要
持続化補助金は、小規模事業者が持続的な経営を実現するために、経営計画に基づいた販路開拓や業務効率化等に取り組む際に、その費用の一部を補助する制度です。
対象となる事業者
- 従業員数が20人以下
- 資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%株式保有されていないこと(法人のみ)
- 直近過去3年分の各年又は各事業年度の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと
補助金の額
補助金の使い道
- 販路開拓:専用WEBページ作成、チラシ・パンフレット作成、展示会出展等
- 業務効率化:IT導入、設備投資、コンサルティング費用等
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各事例紹介
1. 自動ティグ溶接機の導入による業務効率化
補助金で導入した設備:手動式から自動ティグ溶接機への変更。
機械機器製造の核心である溶接作業において、熟練技術を必要とする手動式ティグ溶接機から、高度な技術不要で操作可能な自動ティグ溶接機への切り替えにより、業務の効率化と売上増加を実現しました。この変更は、酒造会社の増設工事やタンク・コンベア製造の新規受注に繋がり、以前は困難だった案件も手がけることができるようになり、売上は前年比30%アップしました。
2. 本格派置き畳の市場導入
補助金で導入した取り組み:デジタルマーケティングツールとして自社ホームページの開設、オフライン広告活動。
既製品と異なる独自性のある本格派置き畳を製造し、その販路を開拓しました。この過程で、自社ホームページの立ち上げ、チラシ配布、大型看板の設置、サンプル品の展示などを行い、前年度の注文数が10件から60件へと飛躍的に増加しました(600%増)。特に、折り込み広告からの反響が大きく、ホームページへのアクセスも増加し、受注成約率が向上しました。
3. 印刷機の生産能力向上
補助金で導入した設備:新機能を備えた印刷機。
生産能力不足を解消するため、段取り替え時間の短縮を可能にする新機能を印刷機に導入しました。この技術革新により、稼働率が向上し、熟練者の作業時間は27.6%、初心者では約37.5%短縮されました。これにより新規顧客の獲得に成功し、受注が拡大しました。
4. 「デジタルプリント壁紙用和紙」の開発
補助金で開発した製品:壁紙加工とインクジェット加工を組み合わせた新製品。
「壁紙加工」と「インクジェット加工」の技術を融合し、新製品「デジタルプリント壁紙用和紙」の開発に成功しました。この新製品は、「東京インターナショナルギフトショー」で65社との商談機会を獲得し、そのうち2社との契約交渉が進行中です。
5. スマートフォン用無電源スピーカー「MUKUNE」の市場導入
補助金で実施した取り組み:プロモーションビデオ、パンフレットの作成、パッケージデザイン。
自社ブランドの無電源スピーカー「MUKUNE」の市場導入のため、プロモーションビデオとパンフレットを制作し、独自のパッケージデザインを開発しました。これらの活動が反響を呼び、新規顧客300名を獲得し、売上高は前年比で113%増となりました。
中小企業庁「ミラサポplus」をもとに行政書士しかま事務所作成
持続化補助金の成功への導入戦略
持続化補助金の成功には、以下の要素が重要です。
- ニーズの特定と解決: 市場や顧客のニーズを正確に把握し、それに応えるサービスや製品を提供すること。
- 効果的なPR戦略: 目的とする顧客層に適したメディアを選定し、ブランドメッセージを効果的に伝えること。
- 生産効率の向上: 新技術や機械の導入により、コスト削減と品質向上を実現すること。
- 顧客との関係構築: 顧客との直接的なコミュニケーションを通じて、信頼関係を築き、長期的なロイヤルティを育成すること。
これらの戦略を総合的に実施し、持続可能な事業運営を目指すことが、補助金の成功に繋がります。事業者は、自社の強みを活かしつつ、市場の変化に柔軟に対応することで、競争優位性を確保し、事業の持続的な成長を実現できるでしょう。
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