技人国ビザの更新が突然不許可に?特定技能への変更で在留資格を守る方法

技人国ビザ更新が不許可に?特定技能への変更で在留を守る方法【2025年最新】
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技人国ビザの更新が突然不許可に?
特定技能への変更で在留資格を守る方法

「今まで問題なく更新できていたのに、なぜ?」——そんな声が増えています。飲食店の店長、ホテルスタッフ、製造業で働く方は特に注意が必要です。この記事では、技人国ビザ更新が厳しくなっている本当の理由と、特定技能への戦略的変更という解決策を、入管業務専門の行政書士がわかりやすく解説します。

⏱ 読了時間:約10分 📅 更新日:2025年6月29日 ✍️ 行政書士 鹿間英樹

❓ こんな不安を感じていませんか?

? 「店長として働いているけど、接客もしている。次の更新は大丈夫?」
? 「5年間ずっと更新できていたのに、急に不許可になることってあるの?」
? 「入管から『特定技能の方が適切では』と言われた。技人国はもう無理?」
? 「特定技能に変えたら、家族と一緒に暮らせなくなる?永住は取れる?」
? 「会社として、外国人社員のビザを守るために何をすればいい?」

一つでも当てはまる方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読めば、技人国ビザ更新のリスクを正確に把握し、最適な対策を立てることができます。

なぜ今、技人国ビザの更新が厳しくなっているのか

結論から言います。特定技能制度の定着により、入管の審査基準が根本的に変わりました。これまで「技人国ビザで問題なし」だった仕事が、「それは特定技能の仕事でしょ」と判断されるケースが急増しているのです。

「技術・人文知識・国際業務」(通称:技人国)ビザは、大学や専門学校で学んだ専門知識を活かして働くためのビザです。エンジニア、通訳、マーケティング担当など、いわゆる「ホワイトカラー」の仕事に就く外国人の多くが、このビザで日本に滞在しています。

しかし2019年、新しい在留資格「特定技能」が創設されました。これは人手不足が深刻な分野で、現場の「技能」を活かして働く外国人を受け入れるための制度です。

⚠️ 入管の考え方が変わった

特定技能制度が定着した今、入管はこう考えるようになりました。

「この仕事は、大学で学んだ専門知識を使う仕事ですか?それとも、現場で身につけた技能を使う仕事ですか?後者なら、技人国ビザではなく特定技能ビザが適切です」

——入管審査官の判断基準(筆者の実務経験に基づく)

つまり、「現場の仕事が多い=専門知識を活かしていない=技人国ビザの要件を満たさない」という判断がされやすくなっているのです。

これは単なる「審査の厳格化」ではありません。日本政府の外国人材受け入れ政策全体の転換を反映しています。政府は特定技能制度を通じて、現場で働く外国人材の受け入れを拡大する方針を明確にしており、その結果として、従来の技人国ビザの適用範囲が実質的に狭められているのです。

📌 この変化で影響を受ける人

  • 飲食店の店長・マネージャー(接客業務も行う)
  • ホテルのフロントスタッフ(現場オペレーションが中心)
  • 製造業の「生産管理」「品質管理」担当(ライン作業も行う)
  • 小売店のスーパーバイザー(売場に立つことが多い)
  • その他、「管理職」の肩書きだが現場仕事が多い人

【実例】更新が危ない技人国ビザの具体的パターン

「自分は大丈夫なのか?」——多くの方がそう心配されています。ここでは、当事務所が実際に相談を受けた事例をもとに、更新が危険な具体的パターンを紹介します。

🍽️

ケース1:飲食チェーン店の店長Aさん

30代・ベトナム出身・在日7年目

📋 Aさんの状況

大学で経営学を専攻し、卒業後に大手飲食チェーンに就職。現在は都内の店舗で店長を務めている。「経営管理」「マネジメント」という業務内容で技人国ビザを取得・更新してきた。

⚠️ 危険度:高

入管が問題視するポイント

  • 勤務時間の60%以上が、ホールでの接客・配膳・レジ打ちなどの現場オペレーション
  • 「店長業務」の内容が、アルバイトのシフト管理や売上報告など、専門性の低い作業が中心
  • メニュー開発や経営戦略への関与がほとんどない
  • 他の店舗の日本人店長と業務内容に差がない
👉 入管の判断:「実態は特定技能『外食業』に該当する業務。技人国ビザの更新は不許可」
🏨

ケース2:シティホテルのフロントスタッフBさん

20代・中国出身・在日5年目

📋 Bさんの状況

日本の専門学校でホテル経営を学び、卒業後にシティホテルに就職。「通訳・翻訳」「フロント業務」という業務内容で技人国ビザを取得。中国語対応の強化という名目で採用された。

⚠️ 危険度:高

入管が問題視するポイント

  • 通訳・翻訳業務は全体の20%程度。残りはチェックイン・チェックアウト対応が中心
  • ベルスタッフや荷物運搬の業務も行っている
  • 宿泊プラン企画やマーケティングへの関与がない
  • 「中国語対応」以外に、他のフロントスタッフとの業務の差がない
👉 入管の判断:「通訳業務は付随的。実態は特定技能『宿泊業』に該当する業務」
🏭

ケース3:食品工場の生産管理担当Cさん

30代・フィリピン出身・在日8年目

📋 Cさんの状況

母国で工学部を卒業し、来日後に食品工場に就職。「生産管理」「品質管理」という業務内容で技人国ビザを取得。現在は製造ラインの管理者として勤務している。

⚠️ 危険度:高

入管が問題視するポイント

  • 「生産管理」の実態が、ライン作業員への指示出しや自身もライン作業を担当
  • 「品質管理」が目視検査など、専門知識を必要としない作業中心
  • 工程改善や技術開発などの高度な業務への関与がない
  • 大学で学んだ工学知識との関連性を説明できない
👉 入管の判断:「実態は特定技能『飲食料品製造業』に該当する業務」

あなたの仕事をチェックしてみてください

以下の質問に「はい」が多いほど、更新リスクが高い可能性があります。

  • 勤務時間の半分以上が、現場での作業(接客、製造、清掃など)ですか?
  • あなたの仕事は、日本人の同僚と大きく変わりませんか?
  • 大学・専門学校で学んだことと、今の仕事の関連性を説明するのは難しいですか?
  • 「管理職」の肩書きだけど、部下への指示より自分で作業することが多いですか?
  • 特定技能の対象分野(外食、宿泊、製造など)に関係する仕事をしていますか?

更新が不許可になるとどうなる?最悪のシナリオ

「まさか自分が不許可になるなんて」——そう思っている方も多いでしょう。しかし、技人国ビザの更新が不許可になった場合、あなたの人生は一変します。

🚨 更新不許可後に起こること

  • 即座に就労不可
    不許可の通知を受けた瞬間から、今の職場で働くことができなくなります。給料をもらうことも違法になります。
  • 30日以内に出国
    「出国準備」のための短期滞在に変更されますが、通常30日以内に日本を離れなければなりません。
  • 家族も帰国
    配偶者や子どもが「家族滞在」ビザで滞在している場合、あなたが帰国すれば家族のビザも維持できなくなります。
  • 再入国が困難に
    不許可の履歴が残るため、将来的に日本で働くビザを取得することが非常に難しくなります。
  • キャリアの断絶
    日本で築いてきたキャリア、人間関係、生活基盤のすべてを失うことになります。

これは脅しではありません。当事務所にも、「まさか自分が」と思っていた方が、更新不許可になって途方に暮れている状態で相談に来られるケースが増えています。

「7年間、一度も問題なく更新できていました。会社からも評価されていて、昇進もしました。それなのに、突然の不許可。妻と子どもと一緒に日本で暮らしてきたのに、全部なくなるなんて信じられませんでした」

——当事務所に相談に来られた40代男性(製造業勤務)

だからこそ、「不許可になる前」に対策を打つことが重要なのです。

特定技能への変更という「戦略的選択」

技人国ビザの更新が危ういと感じたとき、最も現実的な解決策は何でしょうか?

それは、「特定技能」ビザへの在留資格変更です。

「え、特定技能って"格下"じゃないの?」——そう思った方もいるかもしれません。

確かに、特定技能は「現場の技能」を評価するビザです。技人国ビザの「専門知識」とは性質が異なります。しかし、これを「格下げ」と考えるのは間違いです。

💡 考え方を変えてみてください

サッカーに例えてみましょう。あなたは「ミッドフィルダー」として契約しましたが、実際の試合では「フォワード」の動きをしています。監督(入管)から「君の動きはフォワードだよね。ミッドフィルダーとして契約するのはおかしい」と言われました。

この場合、無理に「ミッドフィルダーとして認めてください」と主張し続けるより、「フォワード」として正式に契約し直す方が、試合に出続けられますよね?

特定技能への変更は、「降格」ではなく「ポジションの最適化」なのです。

特定技能への変更が「戦略的」である3つの理由

  • 在留の安定性が確保できる
    今の仕事を続けながら、合法的に日本に滞在できます。更新不許可のリスクから解放されます。
  • 将来の選択肢が広がる
    特定技能2号に移行すれば、家族帯同も可能になり、永住権取得への道も開けます。技人国ビザと同等の将来が描けます。
  • 企業にとってもメリット
    会社は優秀な人材を失わずに済みます。外国人雇用のノウハウも蓄積され、今後の採用にも活かせます。

📌 重要なポイント

特定技能への変更は、技人国ビザの在留期限が切れる前に行う必要があります。不許可になってからでは遅いのです。「危ないかも」と思ったら、すぐに専門家に相談することをお勧めします。

特定技能に変更するメリットとデメリット【徹底比較】

特定技能への変更を検討する際は、メリットとデメリットを正確に理解することが不可欠です。ここでは、包み隠さずお伝えします。

👍 メリット

✅ 在留資格が安定する

最大のメリットです。更新不許可の不安から解放され、今の職場で合法的に働き続けられます。

✅ 特定技能2号で永住への道が開ける

特定技能2号に移行すれば、在留期間の上限がなくなり、家族帯同も可能。永住権取得の道も開けます。

✅ 同じ分野内で転職できる

同一の特定産業分野内であれば転職が可能。キャリアアップの機会も確保されます。

✅ 会社のリスクも軽減

企業は優秀な人材を失わずに済みます。外国人雇用のノウハウ蓄積にもつながります。

👎 デメリット

❌ 家族帯同ができない(1号の場合)

特定技能1号では、原則として配偶者・子を日本に呼べません。既に家族と暮らしている場合、これは極めて重大な問題です。

❌ 異なる業界への転職が難しい

同一分野内でしか転職できません。「外食」から「IT」への転職などは、別のビザが必要です。

❌ 心理的な抵抗感

「技人国から特定技能へ」を「降格」と感じてしまう方もいます。周囲の目が気になる方も。

❌ 会社の負担が増える

企業は「支援計画」の策定・実施が義務付けられます。登録支援機関への委託費用も発生します。

⚠️ 特に注意すべき人

日本で配偶者・子どもと暮らしている方は、特定技能1号への変更を慎重に検討してください。1号では家族帯同ができないため、家族と離れて暮らすか、家族も帰国するかの選択を迫られます。

ただし、特定技能2号への移行を見据えた計画であれば、一時的な制限として受け入れられる場合もあります。個別の状況に応じた判断が必要です。

技人国から特定技能へ変更する具体的な手順

特定技能への変更を決断した場合、どのような手続きが必要なのでしょうか。本人側と企業側、それぞれの準備を解説します。

本人が準備すること

準備項目内容
特定技能評価試験従事する分野の技能試験に合格する必要があります。
例:外食業技能測定試験、宿泊業技能測定試験、製造分野特定技能1号評価試験など
日本語能力試験日本語能力試験(JLPT)N4以上、または国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)に合格
免除される場合技能実習2号を良好に修了した方は、技能試験・日本語試験が免除される場合があります

企業が準備すること

📋 1号特定技能外国人支援計画

企業は以下の支援を行う計画を策定し、実施する義務があります。

  • 事前ガイダンス(雇用契約の内容、入国手続きの説明など)
  • 出入国時の送迎(空港への送り迎え)
  • 生活オリエンテーション(住居、銀行口座、生活ルールの説明)
  • 日本語学習の機会提供(日本語教室の案内など)
  • 相談・苦情対応(母国語で対応できる体制)
  • 日本人との交流促進(地域行事への参加支援など)

※自社での実施が難しい場合は、「登録支援機関」に委託することも可能です。

変更手続きの流れとスケジュール

在留資格変更の標準スケジュール(目安:4〜6か月)

1
専門家への相談・現状分析

技人国ビザ更新の可能性と、特定技能への変更の適否を判断。最適な戦略を立案します。

2〜3週間
2
試験対策・受験

特定技能評価試験、日本語試験の対策と受験。試験は定期的に実施されていますが、日程の確認が必要です。

1〜3か月
3
企業側の受入れ体制整備

支援計画の策定、雇用契約書の作成、登録支援機関との契約など。

2〜3週間
4
在留資格変更許可申請

必要書類を揃えて、管轄の出入国在留管理局に申請します。

1週間
5
審査・許可

入管による審査を経て、許可が下ります。新しい在留カードを受け取って完了です。

1〜3か月

⏰ 時間との戦いです

在留期限の6か月前には準備を開始してください。

試験のスケジュール、審査期間を考えると、ギリギリのタイミングでは間に合いません。「危ないかも」と思ったら、すぐに専門家に相談することをお勧めします。

よくある質問(FAQ)

特定技能に変更したら、永住権は取れなくなりますか?
いいえ、永住権の取得は可能です。特定技能2号に移行すれば、在留期間の上限がなくなり、一定期間の在留後に永住申請ができます。ただし、特定技能1号の期間は「就労資格での在留期間」としてカウントされるため、計画的な移行が重要です。
技人国ビザのまま更新できる可能性はありますか?
業務内容によっては可能です。「専門知識を活かした業務」の割合が高いことを証明できれば、技人国ビザでの更新も認められます。ただし、以前より審査が厳格化しているため、事前の専門家による分析をお勧めします。当事務所では、業務内容の詳細なヒアリングを行い、更新可能性を判断しています。
特定技能の試験は難しいですか?
分野によりますが、実務経験があれば十分合格できるレベルです。すでにその分野で働いている方であれば、特別な対策なしで合格するケースも多いです。日本語試験もN4レベル(基本的な日本語が理解できる)で、日本に数年在住している方なら問題ないでしょう。
会社が特定技能の受入れに反対しています。どうすればいいですか?
会社側の理解を得ることが重要です。特定技能の受入れには「支援計画」の策定など負担がありますが、登録支援機関に委託すれば大幅に軽減できます。また、優秀な人材を失うリスクと比較すれば、受入れ体制の整備は合理的な投資です。当事務所では、企業向けの説明資料の作成もサポートしています。
特定技能1号の5年が終わったらどうなりますか?
特定技能1号の在留期間は通算5年が上限です。5年を超えて日本で働き続けるには、特定技能2号への移行が必要です。2号に移行できれば在留期間の上限がなくなり、家族帯同も可能になります。2号への移行には、より高度な技能試験への合格が必要ですが、計画的に準備すれば十分達成可能です。

まとめ:変化に対応できる人が生き残る

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後に、この記事のポイントを整理します。

📝 この記事のまとめ

  • 技人国ビザの審査が厳格化している
    特定技能制度の定着により、「現場仕事が多い」と技人国ビザの更新が認められないケースが増加
  • 飲食・宿泊・製造業で働く方は要注意
    「管理職」の肩書きでも、実態が現場作業中心なら更新不許可のリスクあり
  • 更新不許可は人生を変える
    即座に就労不可、30日以内に出国、家族も帰国——取り返しがつかない事態に
  • 特定技能への変更は「戦略的選択」
    「降格」ではなく「ポジションの最適化」。在留の安定と将来の選択肢を確保できる
  • 早めの準備が成功の鍵
    在留期限の6か月前には専門家に相談を。時間との戦いです

入管の運用方針は、社会情勢や新制度の定着に伴い常に変化しています。「今までこうだったから大丈夫」は通用しません。

しかし、変化を恐れる必要はありません。変化を正確に理解し、柔軟に対応できる人が、日本で安定した在留と将来を手に入れることができるのです。

この記事が、あなたの「次の一手」を考えるきっかけになれば幸いです。

あなたのビザ、次の更新は大丈夫ですか?

「自分の場合はどうなんだろう?」と思ったら、まずはご相談ください。
行政書士しかま事務所では、最新の入管動向を踏まえた戦略的アドバイスを提供しています。

🔍 リスク診断

現在の業務内容から、技人国ビザ更新のリスクを詳細に分析します。

🛤️ 戦略提案

「技人国での更新」と「特定技能への変更」を比較し、最適な選択肢を提案します。

⚙️ 手続き代行

企業の受入れ体制構築から、在留資格変更申請まで一貫してサポートします。

📋 この記事の情報について

本記事の内容は2025年6月29日時点の入管法および関連法規、審査運用に基づいています。入管の運用方針は随時変更される可能性があるため、実際の申請にあたっては最新情報をご確認ください。また、個別の案件については必ず専門家にご相談ください。本記事の内容に基づく判断や行動によって生じた結果について、当事務所は責任を負いかねます。

料金表

在留資格手続き内容料金(税別)
特定技能海外からの呼び寄せ/VISAの変更¥50,000
VISAの更新¥30,000
技術・人文知識・国際業務海外からの呼び寄せ/転職あり更新/変更¥80,000
VISAの更新(転職なし)¥40,000

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