外国人がハラスメント・不当解雇を受けたときにできること

外国人がハラスメント・不当解雇を受けたときにできること

日本で働いている外国人のみなさんへ。職場で「いやな思い」をしたとき、突然「もう来なくていい」と言われたときの対処法(たいしょほう)をやさしい日本語で説明します。

こんな問題で困っていませんか?

  • 上司や同僚から、いやがらせ(ハラスメント / Harassment)を受けている
  • 理由なく「仕事をやめてください」と言われた(不当解雇 / Unfair Dismissal)
  • 長い時間働いているのに、残業代(ざんぎょうだい / Overtime pay)をもらえない
  • 問題があっても、どこに相談(そうだん)すればいいか分からない
  • 問題が起きたとき、ビザ(在留資格 / Residence Status)がどうなるか心配

ハラスメントって何ですか?

ハラスメント(Harassment)とは、あなたをいやな気持ちにさせる行為(こうい)です。日本の法律(ほうりつ)では、働く人を守るルールがあります。

パワハラ (Power Harassment)

上司や先輩が立場を使って、あなたに精神的(せいしんてき)または肉体的(にくたいてき)な苦痛(くつう)を与えること。

  • みんなの前でひどく怒られる
  • 仕事を教えてもらえない
  • 暴力(ぼうりょく)をふるう

セクハラ (Sexual Harassment)

性的(せいてき)ないやがらせをすること。

  • からだを触る
  • 性的な冗談(じょうだん)を言う
  • デートを何度も誘う(さそう)

他にも、出身国や民族(みんぞく)をばかにする「ヘイトスピーチ(Hate Speech)」も問題です。これらはすべて、あなたの権利(けんり / Rights)を侵害(しんがい)する行為です。

不当解雇とは?

不当解雇(ふとうかいこ / Unfair Dismissal)は、正当な理由なく会社から「もう来なくていい」と言われることです。日本では、会社が労働者(ろうどうしゃ)を簡単に解雇(かいこ)できないようにルールがあります。

これは不当解雇かもしれません

  • 突然「明日から来なくていい」と言われた
  • 病気や怪我(けが)で休んでいる間に解雇された
  • 妊娠(にんしん / Pregnancy)を理由に解雇された
  • ハラスメントの相談をしたら解雇された
  • 外国人であることを理由に解雇された

ハラスメントや不当解雇を受けたらどうすればいいですか?

1 証拠(しょうこ / Evidence)を集める

問題が起きたら、すぐに証拠を集め始めましょう。

  • いつ、どこで、誰が、何をしたか、メモを取る
  • LINE、メール、手紙など文書(ぶんしょ)を保存(ほぞん)する
  • 給料明細(きゅうりょうめいさい / Pay slip)を保管する
  • 働いた時間を記録する(カレンダーやノートに書く)
  • 信頼できる同僚(どうりょう)の証言(しょうげん)をもらう

2 相談先(そうだんさき / Consultation services)を選ぶ

あなたの問題に合わせて、相談できる場所があります。

労働基準監督署 (Labor Standards Inspection Office)

働く人のルールを守らせる役所(やくしょ)です。給料や労働時間の問題に対応します。

電話:0120-811-610(外国語対応)

外国語相談ページ

外国人在留支援センター (Foreign Residents Support Center)

FRESC(フレスク)という所で、ビザや仕事の相談ができます。

東京都新宿区四谷1-6-1

電話:0570-011000

地域の国際交流協会 (Local International Association)

あなたの住んでいる地域に、外国人をサポートする場所があります。通訳(つうやく / Interpreter)もいます。

「〇〇市 国際交流協会」でインターネット検索してください。

行政書士・弁護士 (Administrative Scrivener / Lawyer)

専門家(せんもんか)に相談できます。ビザの問題は行政書士、裁判(さいばん)は弁護士に相談しましょう。

お金がかかることが多いです。初回無料相談があるか確認しましょう。

3 会社と話し合う

相談した後、会社との話し合い(はなしあい / Negotiation)が必要なこともあります。

  • 一人で話し合うのが不安なときは、サポートしてくれる人と一緒に行きましょう
  • 話し合いの内容は、メモを取るか録音(ろくおん)しましょう
  • 会社から書類にサインするよう言われても、内容が理解できないときはサインしないでください

ビザ(在留資格)への影響と対策

仕事の問題が起きたとき、多くの外国人の方はビザ(在留資格 / Residence Status)のことを心配します。大切なポイントをお知らせします。

知っておくべきこと

  • 会社を辞めても、すぐにビザがなくなることはありません
  • 就労ビザ(しゅうろうビザ / Work visa)がある場合、新しい仕事を探す時間があります(通常は3ヶ月程度)
  • ビザの期限が近い場合は、延長(えんちょう / Extension)申請が必要です
  • 活動内容や住所が変わったら、入国管理局(にゅうこくかんりきょく / Immigration Bureau)に14日以内に届け出(とどけで)が必要です

重要なアドバイス

  • 仕事を辞めるとき、「退職理由証明書」(たいしょくりゆうしょうめいしょ / Certificate of resignation reason)をもらいましょう
  • 新しい仕事を早く探し始めましょう
  • ビザや在留カードは安全に保管(ほかん)してください
  • 住所が変わったら、市役所(しやくしょ)と入国管理局の両方に届け出てください

外国人のための多言語相談窓口

日本語が難しくても大丈夫です。あなたの言葉で相談できる場所があります。

厚生労働省 外国人労働者相談コーナー

対応言語:英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語、ベトナム語など

電話:0120-811-610

言語によって対応日が違います。詳しくはこちら

法テラス 多言語情報提供サービス

法律の問題を無料で相談できます。

対応言語:英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語など

電話:0570-078377

ビザに関するお悩みは行政書士しかま事務所へ

仕事の問題が起きて、ビザ(在留資格 / Residence Status)のことで心配なときは、私たち行政書士しかま事務所に相談(そうだん)してください。

行政書士しかま事務所でできること

  • ビザ(在留資格 / Visa)に関する相談
  • 新しいビザの申請(しんせい / Application)のサポート
  • ビザの更新(こうしん / Renewal)や変更(へんこう / Change)の手続き
  • 会社を辞めたあとのビザについての相談
  • 外国人のための労働問題(ろうどうもんだい / Labor issues)のアドバイス

お問い合わせ方法

  • ウェブサイト:お問い合わせフォーム
  • 電話:090-3426-1600
  • 住所:東京都新宿区西新宿4-40-5 903
  • 営業時間:9:00-18:00(土日・祝日はお休み)

日本語が苦手(にがて / Not good at)でも大丈夫です。やさしい日本語で対応(たいおう)します。一人で悩まず、まずは相談してください。

お気軽にお問い合わせください。090-3426-1600営業時間 9:00 - 18:00 [ 土日・祝日除く ]

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