会社を辞めても大丈夫?転職とビザの更新・変更ルールを解説します
会社を辞めても大丈夫?転職とビザの更新・変更ルールを解説します
この記事は、「やさしい日本語」で書いています。難しい言葉には英語の説明もあります。
はじめに
日本で働いている外国人のみなさん、こんにちは。会社を辞める(Quit job)とき、ビザ(在留資格・Status of Residence)のことで心配になりますね。
「会社を辞めたら、すぐに帰国しないといけないの?」
「転職(Job change)するとき、どんな手続きが必要?」
「次の仕事が決まるまで、どのくらい時間があるの?」
このような質問にお答えします。安心して次の仕事を探せるように、大切なルールと手続きを説明します。
会社を辞めたときに、すぐにすること
1. 入国管理局(Immigration Office)に届け出をする
会社を辞めたら、14日以内に入国管理局に「所属機関に関する届出」(Notification of the Accepting Organization)を出さなければなりません。この届出は重要です。
届出の方法は3つあります
- 入国管理局の窓口に行く
- 郵便で送る
- インターネットで提出する
注意:この届出をしないと、20万円以下の罰金(fine)になることがあります。また、次回のビザ更新(Visa renewal)のときに問題になるかもしれません。
2. 住所や健康保険などの手続き
会社の健康保険(Health insurance)をやめて、国民健康保険に入りましょう。市役所や区役所で手続きできます。
住所が変わる場合は、引っ越してから14日以内に新しい市区町村で住所変更の手続きをしてください。
会社を辞めても、すぐに帰国しなくてもいい
多くの人は「会社を辞めたら、すぐに日本から出ないといけない」と思っています。でも、それは間違いです。
実は、次のルールがあります
「3ヶ月ルール」(Three-month rule):会社を辞めてから3ヶ月間は、ビザがすぐに取り消されることはありません。この間に次の仕事を探すことができます。
ただし、この3ヶ月の間に「仕事を探す活動」(Job hunting activities)をしていることが大切です。何もしないでいると、ビザが取り消される(canceled)可能性があります。
次の仕事を探すとき、ビザはどうなる?
1. 同じ種類の仕事に転職する場合
例えば、「技術・人文知識・国際業務」(Engineer/Specialist in Humanities/International Services)のビザを持っている人が、同じような仕事に転職する場合
- ビザの期限(expiration date)まで3ヶ月以上あれば、すぐに新しい会社で働き始められます
- 入国管理局で「就労資格証明書」(Certificate of Authorized Employment)を取るといいでしょう
- 新しい会社で働き始めたら、14日以内に入国管理局に届け出が必要です
2. 違う種類の仕事に転職する場合
今のビザで許可されていない仕事に転職する場合は、「在留資格変更許可申請」(Application for Change of Status of Residence)が必要です。
例えば
- エンジニアから料理人になる場合
- 通訳から介護の仕事に変わる場合
このような場合は、新しい仕事に合ったビザに変更する申請をしなければなりません。申請が許可されるまで、新しい仕事を始めることはできません。
3. ビザの期限が近い場合
ビザの期限が近い場合は、「在留期間更新許可申請」(Application for Extension of Period of Stay)も必要です。新しい会社の情報を使って申請します。
3ヶ月以内に仕事が見つからなかったら?
3ヶ月経っても次の仕事が決まらない場合、「特定活動(就職活動)」(Designated Activities - Job Hunting)というビザに変更できることがあります。
特定活動(就職活動)ビザについて
- 期間は6ヶ月(一回だけ更新可能で、最大1年間)
- 真剣に仕事を探していることを示す書類が必要
- アルバイト(Part-time job)も週28時間まで可能
ただし、誰でもこのビザに変更できるわけではありません。条件があります。詳しくは専門家(行政書士・Administrative Scrivener)に相談してください。
よくある質問
Q1: 会社を辞めたことを入国管理局に届け出なかった場合、どうなりますか?
A: 20万円以下の罰金になる可能性があります。また、次回のビザ更新時に問題になるかもしれません。知らなかったとしても、届出は義務(obligation)なので、必ず出しましょう。
Q2: 解雇(fired from job)された場合も同じルールですか?
A: はい、会社側の理由で仕事を失った場合も、あなた自身が14日以内に届出をする必要があります。特に会社都合の解雇の場合は、その事情を記録として残しておくと良いでしょう。
Q3: 失業保険(unemployment insurance)はもらえますか?
A: 条件を満たせば、外国人でも失業保険を受け取ることができます。ハローワーク(Public Employment Security Office)に行って相談してください。
Q4: 一時帰国(temporary return to home country)しても大丈夫ですか?
A: 短期間の一時帰国なら問題ありませんが、日本で就職活動をしていることが重要です。長期間日本を離れると、再入国の際に問題になる可能性があります。
まとめ:会社を辞めるときの大切なポイント
- 会社を辞めたら14日以内に入国管理局に届出をする
- 次の仕事を見つけるために3ヶ月の期間がある
- 積極的に就職活動をしていることが重要
- 同じ種類の仕事なら、すぐに転職できる
- 違う種類の仕事なら、ビザの変更申請が必要
- 3ヶ月以上かかる場合は「特定活動(就職活動)」ビザの検討を
ビザのルールは複雑で、ケースによって違います。自分の状況に合わせた正確なアドバイスが必要です。不安なことがあれば、早めに専門家に相談しましょう。
ビザについて相談したい方は、こちらからお問い合わせください:お問い合わせ
お気軽にお問い合わせください。090-3426-1600営業時間 9:00 - 18:00 [ 土日・祝日除く ]
メールでのお問い合わせはこちら オンライン相談も承っております